病名 | 潜伏期間 | 症状 | 治療方法 |
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淋菌性尿道炎 | 1日~7日 | ・排尿痛がある ・黄色っぽい膿が出る ・尿道に灼熱感がある ・血尿が出る |
1週間~2週間分の抗生剤を内服重度の場合は、点滴を致します |
クラミジア性 尿道炎 | 10日~ | ・軽い尿道痛がある ・尿道の不快感がある ・尿道内に痒みがある ・尿道から水っぽい分泌液が出る ・無症状の方もいる |
1週間~2週間分の抗生剤を内服 重度の場合は、点滴を致します |
性器ヘルペス | 感染経路や症状によって異なる | ・ペニスに小さな米粒状の水疱が出来る ・発熱と共に陰部に痛みを伴う ・症状が軽い方もいる |
5日分の抗ウィルス薬の内服と、1日数回、軟膏塗布 |
カンジタ性 亀頭炎・包皮炎 |
感染経路や症状によって異なる | ・亀頭や包皮が赤くなる ・カサカサしたり、ジュクジュク したり、白い垢が出たりします |
1週間~2週間分抗菌薬の内服と、軟膏塗布 |
毛ジラミ症 | 1週間で卵が孵化する | ・陰毛部に強烈な痒みが出ます |
スミスリンシャンプーで約2週間程度陰毛部を洗って頂きます 薬局等で市販されている |
尖圭コンジロ-ム | 2週間~ | ・亀頭及び包皮にイボ状のブツブツが出来る ・イボ状のブツブツが増える ・ブツブツがカリフラワー状に大きくなる |
今あるブツブツは電気分解治療で取り除き、再発防止の為、1週間分の生薬を内服 |
亀頭包皮炎
包茎によって、亀頭や包皮内板に皮膚炎を誘発する事があります。この病気の一般的な症状としては包皮が淡赤色に腫脹し亀頭と包皮内板に炎症が出ます。中途半端な露出、あるいは無理に露出する事によって、包皮内板に細かい亀裂が起こり、そこに尿あるいは恥垢が付着して皮膚炎を誘発するものと思われます。炎症が進み化膿して膿が出てきたり、亀頭と包皮内板が癒着する事もあります。亀頭包皮炎があっても、状況によっては包茎手術で効果的に改善します。
淋病
性行為によって感染する場合が殆んどで、尿道炎を引き起こします。病原体は淋菌で、潜伏期間は2~7日程度です。排尿痛があって、尿道からの排膿がみられます。近年では、下記のクラミジア性尿道炎と共に、性風俗店でのオーラルセックスによって感染する例が増えています。
クラミジア性尿道炎
現在みられる尿道炎の殆んどが、上記の淋菌とこのクラミジアによるものが殆んどです。潜伏期間は1~3週間で、排尿痛、排膿が見られます。ただ、無症状に近い例も多く、注意が必要です。
梅毒
梅毒とは梅毒トレポネーマによる感染症であり、先天性感染と後天性感染がある。後天性は性行為により感染する。病期は通常3期にわけられる。第1期は陰茎、外陰部を中心に(初期硬結)やリンパ節が腫れる。第2期は全身に発疹、皮膚粘膜にいろいろな型の梅毒疹・粘膜疹や脱毛が出てくる。第3期感染後3年以上経過した時期。この時期になると皮膚・粘膜だけではなく内臓・中枢神経系など全身の器官が侵されてくる。治療は投薬で完治するので、早期の診察・治療が肝心である。
AIDS
1980年初頭に報告され、正式には「後天性免疫不全症候群」といい、起炎の病原微生物はHIVである。感染直後は殆んど無症状だが数年、放置していると免疫力が極端に低下し、日和見感染症あるいはカポジ肉腫のほか、発熱、リンパ節腫脹、体重減少、下痢等の症状がみられる。決定的な治療法がない現在、予防こそがエイズ対策の最大といえます。
性器ヘルペス
単純ヘルペスウイルスによる感染ですが、4~10日の潜伏期をおいて発症します。感染部位に最初は水疱が出来、間もなく潰れ潰瘍性の(爛れたようになる)病変が沢山出来ます。このウイルスの特徴は最初の感染(初感染)後に免疫が出来ても、体力の低下や外傷等の機会で再発を繰り返すという事です。
カンジタ症
カンジタ性包皮亀頭炎とも呼ばれ亀頭が赤みを持ち痒みがあります。また、爛れたり、白いカスの様なものが付着する事もあります。包茎の場合はそこで繁殖する事があります。健康な人にうつっても症状が全く現れない事もあります。
尖圭コンジローム
ウイルス性の乳頭腫で、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染で起こります。生殖器あるいは、その周辺部に発症します。始めは小さなイボでも放置すると少しずつ大きくなり数も増えます。この出来物は集まって多発し、乳頭状・カリフラワー状、鶏のトサカ状等で表現される様な形となります。