ワキガ・腋臭症・多汗症

ワキガや多汗症で自覚症状のある人、強烈なワキガ臭は他人に嫌らわれる原因にもなりかねません。ワキガの自覚症状がない人もワキガは他人に嫌らわれます。ワキガは早期治療をお薦めします。

今日からできるワキのケア
今日からできるワキのケア

いい病院2009全国&地方別データブック

当クリニックがわきが多汗症の治療で「千葉テレビ」、「手術数でわかるいい病院2009年全国&地方別データブック」に紹介されました。

ワキガ・腋臭症・多汗症について

ワキガ治療◆クリーム ¥24,800
ワキガ治療◆ボトックス ¥99,800
ワキガ治療◆超音波吸引法 ¥298,000
ワキガ治療◆直視下摘除法 ¥348,000
ワキガと日本人
ワキガは戦後迄、日本人は穀類を中心とした食習慣で、脂肪分等を魚介類から摂取しており動物性脂肪分を多量に取る生活とは無縁でした。ところが戦後に生活は豊かになり、欧米人と同様に動物性脂肪分や乳製品等を多量に摂取する様になりました。後でも触れますが、ワキガの原因はワキにあるアポクリン汗腺から出る汗と分泌物が主要要因といわれています。肉類や乳製品などを多量に摂取する様になった為、動物性脂肪分を体内に吸収・分解しアポクリン汗腺から汗や分泌物が出る事でワキガが増えてきたのです。もともと肉類が食生活の中心である欧米人はワキガの体質の人が多く、欧米人の白人種の8割がワキガであるといわれております。その為、わきがの臭いに慣れていて一種のフェロモンと考える位「臭いの文化」を持っています。逆に日本ではワキガの人が増えてきたといっても全人口の一割位の人たちです。日本においてはほのかな匂いを好む傾向がありますので、強烈なワキガ臭に嫌悪を示す方が多く、日本ではワキガがあるという事は不幸といえるでしょう。食生活の変化により、体格も欧米人に近づきつつありますが、ワキガの人も徐々に増えてきています。わきが治療はお早めに!

ワキガ・腋臭症・多汗症はなぜ臭い

ワキガの臭い

ワキガの原因はひとことで言うとアポクリン汗と細菌が脂肪を分解する時にワキガの臭いを出します。 ワキにはエクリン汗腺とアポクリン汗腺という汗を出す二種類の器官と皮脂腺という脂肪分を出す器官があります。それぞれの器官について説明しますとエクリン汗腺は全身にあり、体温の調整をするために1日2リットルの汗を出しています。成分的には99%水で残りの1%ほどが塩で構成されていますので、汗が少々しょっぱいのはこのせいです。皮脂腺は毛の生えている部分にしかなく毛根の所にある器官です。この皮脂腺は毛や皮膚に油分を供給するために脂肪成分の分泌物を出しています。エクリン汗は皮脂腺から出た脂肪成分を全身に広げ、天然のクリームとするような役割も持っています。アポクリン汗腺ですが、毛の密集しているワキ・局部などにしかありません。その役割ですが、皮脂腺の補助機関である脂腺のサポートになります。脂腺は体内にある脂肪成分などの油分を代謝(排出)させていますが、この器官でその代謝が間に合わなくなる場合があります。その場合、補助機関であるアポクリン汗腺を通じて、アポクリン汗として代謝させているわけです。各器官は、このような役割を持っていますが、ワキガはこの3つの器官の分泌物が相互に影響しあって強烈なわきが臭になっています。直接の臭いの元であるアポクリン汗ですが、この汗は多少粘りがあって排出すると通常すぐ乾いてしまいます。しかし、体温の上昇などでエクリン汗がワキから多量に出るとアポクリン汗と交じり合ってワキ全体にアポクリン汗が広がってしまい、アポクリン汗の臭いも広がってしまいます。また、ワキには毛が密集していて、微小細菌が繁殖するには絶好の場所になっています。この微小細菌は皮脂腺から出る脂肪成分を酵素によって分解していますが、このときに強い臭いを発します。高カロリーの食生活を続けていれば皮脂腺から出る脂肪成分も多い状態になり、たくさんの脂肪成分を分解することになりますのでそれだけ強いワキガ臭になります。この「分解臭」と「アポクリン汗」の臭いが混じり強烈なワキガ臭となるのです。

わきが(ワキガ)自己チェック

一つでも多く当てはまる様であれば、わきが(ワキガ)体質の可能性高くなります。

1.耳垢が湿っている。

2.身内にわきが(ワキガ)体質の人がいる。

3.冬でも汗の量が多い。

4.衣類のワキ(わき)の部分が黄ばみやすい。

5.汗の臭いが気になる。

6.肉類や油っぽい食品の摂取が多い。

7.脂性肌である。

8.わき毛が多い、もしくは太い。

自己チェックチェック解答

1.耳の中には、アポクリン汗腺しかなく、耳垢(みみあか)の湿りはアポクリン汗腺の分泌によるものです。入浴後や運動後、また緊張している時などを避けて綿棒でチェックする事をお勧めします。
2.わきが(ワキガ)は遺伝であり、両親がわきが(ワキガ)の場合は、子はおよそ60~80%、片親がわきが(ワキガ)の場合、子はおよそ40~60%の確率と言われています。また近親だけではなく身内にわきが体質の方がいる場合、わきが体質の可能性は高くなります。
3.季節に関係なく汗の量が多いという事は、エクリン汗腺が多く、アポクリン汗腺の量もほぼ比例します。また、汗が多い事で細菌繁殖率も高くなり臭いも広がってしまいます。
4.アポクリン汗はアンモニア・脂肪・鉄分色素・蛍光物質などの成分から出来ていて、衣類に汗じみ・黄ばみを作ってしまいます。
5.ご自身で臭いが気になったり着用していた衣類から臭いを確認できたりしますが、過剰に意識してしまっている方、逆に臭いに麻痺し、ご自身で気付かない方もいます。
6.肉類などの高タンパク、高脂肪の食品やお酒・タバコ・香辛料などは皮脂腺からの油脂分泌につながり、臭いを強くします。
7.脂性肌の方は、皮脂腺が活発であり、汗の量同様、皮脂腺が活発な方はアポクリン汗も比例し活発に分泌されます。
8.わき毛が多ければ毛穴と密接しているアポクリン汗腺の量も比例します。

ワキガ・腋臭症・多汗症治療・手術

直視下摘除法

脇(わき)の皮膚の一部を一番深いしわ(シワ)に沿って3~5㎝切開をし、そこから皮膚をめくって裏返し直視下(医師が直接目で確認)にアポクリン汗腺とエクリン汗腺を確実に除去していきます。原因の組織をほぼ確実に取り除ける為、確実に治療効果が得られ、再発の恐れのない完全治癒法です。又、ワキ毛を成長させる毛乳頭も除去していきますので脱毛効果も得られます。

・飲酒、喫煙、スポーツは1週間お控え下さい。
・患部を濡らさなければ当日からシャワーが浴びれます。洗顔も問題ありません。
・術後はワキを圧迫固定するので一週間は重たい物を持ったり、ワキを90度以上挙げられません。

超音波吸引法

脇(ワキ)の皮膚を一部数ミリ切開し、超音波を発振する菅を挿入し、菅の先端部分からアポクリン汗腺とエクリン汗腺を吸い出していきます。傷も小さく、患者さんへの負担の少ない方法ですが、アポクリン汗腺、エクリン汗腺ともに真皮にくっついているため、全て吸引出来る訳ではないので再発の可能性があります。

・飲酒、喫煙、スポーツは一週間お控え下さい。
・患部を濡らさなければ当日からシャワーが浴びれます。洗顔も問題ありません。

ボトックス注射法

ボツリヌスA毒素が局所的に神経を麻痺させる事から脇(ワキ)の下にボトックス注射をする事によって、汗の量を抑える効果があります。メスを使用せず刺針するだけなので傷跡も残る事はありません。持続効果は個人差がありますが、3ヶ月~6ヶ月となります。

・特に日常の生活に支障はありません。

ボトックス|わきが・ワキガ

クリーム法

ワキ(わき)の下や足などの臭いやムレが気になる部分に使用する事によって臭い、べたつきを抑えるクリームです。引き締め成分「シャクヤクエキス」や潤い成分「ヒオウギエエキス」も配合しており、合成香料不使用、着色料不使用の肌に優しいタイプのクリームとなっております。

ワキガ治療法の比較

現在多くの医療機関でワキガ(わきが)の治療を行っており、いくつかの治療方法があります。ご自身にとってベストな治療方法を選ぶ事が大事です。

手術方法
臭いの効果
汗の効果
生活制限
完治度
効果の持続度
直視下摘除法 ★★★★ ★★★★ 一週間の圧迫固定必要
(脇(ワキ)をしめた状態)
永久的
超音波吸引法 ★★ ★★
×
一時的
ボトックス法 なし ★★ 3ヶ月間は避妊必要
×
3~6ヶ月
消臭クリーム法 ★★ なし 特になし
×
短時間

Q&Aよくある質問

確実に一度の治療で治りますか?

当院が推奨している直視下摘除法であれば確実に一度の治療でワキガ(わきが)は治ります。この手術はワキガ(わきが)の原因であるアポクリン汗腺・エクリン汗腺を目で見て確実に取る為、再発の心配もありません。

Q.直視下摘除法の後、仕事は普段通り出来ますか?注意などは?

A.手術翌日からデスクワーク程度なら出勤する方も多いですし問題ありません。身体を激しく動かす仕事なら、再出血、傷口の炎症を防ぐ為に2~3日はお休みして頂くか、なるべく脇(ワキ)をしめるようにしてお仕事をするようお願いしております。ですから、一番の注意点は手術後、ワキ患部を一週間圧迫固定しますので、ワキ(わき)に直接触れたり、腕を上下に激しく動かしたりしないようなるべく気を付けて頂きます。

ワキの汗だけが気になるのですが?

ワキガ(わきが)の臭いが無く汗の量だけが気になるのでしたらボトックス注射法が効果的です。この治療は汗の元となるエクリン汗腺の働きを抑制させる注射になりますので、臭いには効果はありませんがワキの汗が止まります。又、切ったり縫ったりなどの外科的治療ではありませんから術後のダウンタイム(何かの治療を受けてから日常生活が普段通りに戻るまでの時間)がありません。但し、一回の注射で効果が3ヶ月~6ヶ月(個人差あり)と永遠ではありません。一年に一度、気になる季節にだけ注射を受けるなどご自身のペースで治療を受けられるのが良いかと思います。